就職留年という選択は無しなのか

就職留年という選択は無しなのか

こんにちは!
採用担当の池田です。

19卒の新卒が落ち着いたと思ったら、既に20卒の夏のインターンが始まっているんですね。弊社はそんな余裕はないので、まだ19卒の採用を続けておりますが、大手企業の採用部隊は年々早くなる採用時期には四苦八苦していることでしょう。

ちなみにインターンについては今後メインで書く予定ですが、現在のインターンシップって何かおかしいと思うんですよね。内定を取るためには必須になりつつありますが、その程度にしか思われていないのが今のインターンシップではないかなーと思っています。

また大手人材会社が企業向けのインターンシップ支援をしており、頻繁に弊社に営業に来るのですが、「インターンって準備に相当な時間が必要と思われている人事の方が多いんですけど、実は説明会に毛が生えた程度でも十分なんですよ!」と営業トークをされるのですが、それってどうなの?と毎回思ってしまいます。

要は中身よりも、「インターンシップやってます感」が大事ってことになるのですが、そんなのそもそもお金払ってまで頼まないですし、説明会と変わらないのであれば従来通りの説明会で済ませますよと言いたくなります(笑)

弊社の場合、新卒では修士以上の方が多いのですが、大学院に入った直後にインターンなんておかしな話なので、ぜひ読者の皆様は研究に専念して下さいね。

ただし、、、インターンに行った方が内定に有利になることは間違いないので、難しいところですが。

さて、今回は今の時期に必ず話題になる「就職留年」について触れてみましょう。

就職留年とは

就職のために留年することですね。大学受験では当たり前ですが(正確には大学受験の浪人は高校を卒業していますが、就職留年は大学生という肩書を確保するために、卒業せずに敢えて留年して大学在学中の資格を保持するものです。)、実は就活においても行きたい企業に内定を得るために敢えて1年卒業を遅らせる方が多いんです。正確なデータは存在しないのですが、おおよそ7万人程度いるようですね。

もしかすると親世代の方から見れば、驚かれるでしょう。

そして客観的に見た場合、多くの方は「就職留年なんてアホ」と思っている方が大多数ではないでしょうか。少なくとも私が就活支援していた数年前は就職留年に対してネガティブな意見が多かったと思います。

理由は簡単で、

  • 受験と違って、就職は運や縁だから、内定獲得する保証がないから

がほとんどでしょう。

賛否両論があるのは重々承知の上で私の意見をお伝えすると、「就職留年は全然あり!」になりますが、その理由について説明します。

就職留年のデメリットは「学費+不安」のみ

メリット・デメリットで語られることが多い就職留年ですが、私の主観として“内定に直結する”デメリットはほとんどないと思っています。そこで、一般的にデメリットとして挙げられる項目を論破していきましょう。

1年遠回りになることへのマイナスイメージ

大手企業の採用基準の一つに、「1浪1留まで」というのがあります。これは浪人は1年、留年なら1年の計2年であれば問題ないとの意味になります。2浪や2留ではだめで、それぞれ1年ずつであれば許容範囲だろうとのことですが、ここで何が伝えたいかというと、企業はそこまで遠回りしていることにマイナスな感情を持たないということ。
※感覚的には、3浪以上or2留以上だとマイナスに働く境界線だと考えています。今回はストレートで大学まで進学している方もしくは1浪の方前提でお話させて頂きます。

年齢を重ねていけば分かることですが、大学をストレートで卒業する意味はあまりなく、少し遠回りしても多くの経験をした方が良いと考えている方は多いのではないでしょうか。また近年は30歳まで企業の面接を受けられたり、第二新卒の門戸も徐々に広がっているので、年々ストレートで卒業することに意味や価値は薄まっているように思えます。

「なぜ1年留年しているのか」という現役時代には無かった質問の対策が必要になる

こんなのはどうとでも言えるでしょう。

就職に失敗した⇒自分の将来についてしっかり考えておらず、曖昧な理由で企業を決めたくなかった

のように言い回し1つで変わるものです。

しかし、残念ながら学費に関しては圧倒的にマイナスですよね。大学によっては1年分の学費よりも少なくしてくれる制度があるようですが、それでも相当な金額が掛かります。それに1年分の生活費も単純に上乗せされるので、経済的に余裕がなければ就職留年は選択できません。

就職留年で最も辛いことは「不安」との闘い

こればっかりは逃れられません。就職留年を選んでいる方は意外に多いものの、周りに公言している方はほとんどいないので、「自分だけ就職が上手くいかずに留年したんだ」という強烈な孤独と、「就活は努力が比例するものではないから、来年成功するかは分からない」という強烈な不安との戦いになります。
私も多くの就職留年者を見てきましたが、精神的にはかなり落ち込んでいる方が多くいましたね。そのため、就職留年するか否かで迷っている方には下記のタイプに該当する方のみ、留年を勧めていました。

TypeA:今年の就活で完全燃焼していないと“本気”で思っている
ある意味言い訳ができるので、来年こそしっかりやれば上手くいくだろうと意気込めるタイプです。注意してほしいのは、「私は完全燃焼していない」と思い込まそうとしている方はダメです。自分を常に正当化してしまう傾向があるので、来年の就活で上手くいかなくても、他責にしてしまう傾向ありです。
TypeB:来年も一緒に就活できる友人がいる
留年者特有の辛いことや愚痴をこぼしたくなるときに、それが分かち合える友人がいれば心強いものです。状況を共有できる友人がいる方は強いでしょう。
TypeC:幅広く受けることに抵抗が無い
「どうしてもソニーに行きたい!」と思える心意気は素晴らしいものの、来年受けても落ちる可能性は十分にあります。そのため、業界順位としてもトップ5~10位程度は受けるとか、関連する業界にも広げることに抵抗が無い方は問題ないでしょう。ただ、就職留年を選択する方ほど、どうしても行きたい企業に固執する方は多いのですが。。。

就職留年で成功している方の共通点

では、就職留年して上手くいく方にはどんな特徴があるのでしょうか。私が知る限りでは、

  1. 就活の動き方の計画を立てる
  2. 出来得る行動を取る
  3. 行動した結果、上手くいかなかった点を自分だけでなく第三者に相談しながら客観的に振り返る
  4. 次の行動に移す

といういわゆる“PDCA”をしっかり回せることだと思います。

もっと端的に言えば、動きまくることですね。

例えば、志望動機に苦しむ方が多いですが、志望動機を考える上で最も理想なアドバイザーは誰でしょうか?
おそらくその企業で働いている人でしょう。そのためOBOG訪問をすれば良いだけです。

面接が苦手という方がいますが、どうしたら得意になるでしょうか?
おそらく面接経験を積むまたは社会人と話す機会を多く設けることが最善でしょう。

就活に明確な答えはないですが、やれることはたくさんあるので、それらを一つずつ潰していくことをお勧めします。

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