転職を考えているそこのあなた!中途の書類選考時で見られているポイントを知っていますか?
こんにちは!
採用担当の池田です。
私はスポーツジムに定期的に通っているのですが、単純にイラっとする言葉があるんです。
腕はあまり太くしたくないんだよね
色々突っ込みどころはあるんですけど、まず、
ジム=すぐにマッチョになってしまう
みたいな短絡的思考の持ち主ってめちゃくちゃ多いんですよね。
ジムに通ってチャチャっとやったら、ジュラシック木澤さんのような足になったり、ビーフ佐々木さんのような上腕三頭筋になると思っちゃっている。
意味不明です。
例えて言えば、学習塾に通ったらみんな東大行けちゃうみたいな感じですかね。
現在開成や灘高に通う超優秀な方が鉄緑会(東大進学指導専門塾)に入ったらそりゃーすぐに東大行けちゃうのかもしれませんが、偏差値30の人が学習塾に入ってもすぐに成績は上がらないですよね。
それと同じです。
まぁ疑う方はぜひお近くのジムに行ってみて下さい。
また他の突っ込みどころとして、
あまり太くしたくない=程よく良い感じの筋肉を付けたい
と思っていそうですが、はっきり言ってこのような考えの方はラクしたいだけです。
程よく良い感じの筋肉なんてありません。
筋肉は筋肉です。
例えば筋トレ初心者、というよりやる気のない人に限って、
低重量高レップが良い(軽い重量で回数をこなす方法)
とか言い出すんですけど、まずはビッグ3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの3種目)やってひたすら重い重量を挙げられるようにすべしです。
初心者ほど予防線を張りたがるんですけど、とにかく高重量メインでいくんです。
そうすると上手くいかないことが出てくる。
そこでどうしたら良いかと考えて、試行錯誤する。
そうすると、フォームに気を付けたほうが良いことが分かり、最大重量より軽くなるけど、しっかりフォームを意識して筋トレすることで効果が上がる。
筋トレに関してはまた別記事で書く予定ですが、筋トレって人生の縮図みたいなものだと思っているので、筋トレ使った採用手法が出てきても面白いなーと思っています。
性格がもろに出ますからね。
最後に、改めて言わせて下さい。
腕はあまり太くしたくないんだよねと言っている奴、絶対に筋トレやる気ない説
では、今回は転職時で用意する書類についてお伝えします。
転職活動時に必要な書類とは
新卒とほとんど似ておりますが、大きく2種類あります。
- 履歴書
- 職務経歴書
新卒時は企業独自のエントリーシートがメインで、それに付随して別途履歴書を提出させる企業が多いと思いますが、転職の場合は上記2種類が一般的でしょう。
履歴書は解説するまでもないですが、初めて転職する方で苦労するのが職務経歴書ですよね。
自分に何ができるのか、どんなスキルを持っていて具体的にどのように貢献できるのか。
海外での採用経験がないので勝手な主観ですが、日本人は特に職務経歴書は苦手な感じを受けます。
どうしても自分をPRしなければいけないので、
- 自慢する
- 自分をひけらかす
みたいな感じに思って上手く書けない方も多くいることでしょう。
私は職務経歴書のプロではないので書き方については細かくレクチャー出来ませんが、一つだけ言えるポイントとしては、1枚目が重要だということ。
1枚目に仕事の概要や自身が持っているスキル等を書くことになると思いますが、そこにいかに分かりやすくまとめられているか。
経歴が長い方だと10枚以上の経歴書になってしまう方もいますが、残念ながら1枚ずつ丁寧に見ることは現実的に考えにくいので、最初の1ページ目を特に注意して準備することをお勧めします。
書類はどこを見られているのか
大手企業の採用担当者経験が無いので勝手なことは言えませんが、私の経験ベース+転職エージェントからの情報を元にご紹介します。
ありきたりなことを伝えてもつまらないので本音ベースでお伝えしましょう。
①学歴
成果を出す上で学歴は必須ではございません。
ただ一つの指標として見ることは間違いないです。特に超大手企業はめちゃくちゃ重要視していますよね。
もちろん偏差値が高い方が、エンジニアであれば情報系や工学系出身の方が期待値は上がります。
それ以上でもそれ以下でもありません。
ちなみに弊社は学歴はどーでも良いと思っており、新卒は候補者情報が少ないので学歴を参考にする気持ちは分かりますが、中途の方の学歴は本当にどーでも良いです(笑)
ただこんなつまらないこと言っても仕方がないので、私なりに見ているポイントをお伝えすると、学歴と言うよりも、
- 大学の在籍年数
- 中退しているか否か
になります。
これは私の少ない経験での話になるので一般論では全くありませんが、留年していたり、途中で辞めている方は疑うようにしています。
世間一般のルートを歩んでいないからNGという意味ではないんです。
世間のルートを逸れてしまった背景でその人らしさが出ると思っているから。
経済的事情もあるでしょうし、やりたい方向性が変わることもあるでしょうからその理由をしっかり聞くようにしております。
②年齢
年齢でNGにすると色々トラブルになるので、どの企業も年齢によるNGとは言わないでしょう。
ただ、現実的には欲しい年齢層はあるので、年齢が全く関係ないということはあり得ないでしょう。
ちなみに巷では35歳転職限界説が広がっていますが、肌感覚では35歳~40歳の方こそニーズが高いと思っております。30代後半は脂が乗った時期なので、どの企業も即戦力として欲していると思いますよ。
③性別
これもアンタッチャブルな領域になっていますが、見ることは見ます。
でもそれだけです。
成果に性別は関係ない。
以上。
と、味気ない感じになってしまいますが本当に性別って関係ないですからね。昭和の大企業は未だに関係あると思っているのかもしれませんが、
弊社はもちろん、真っ当な会社であれば性別を気にして選んでいる企業はあまりないかなと思います。
また「性別」という項目自体が差別用語になっていると思うので、今後履歴書に必須項目として載らない方向になるかもしれませんね。
④年収
これは重要ですよね。まず想像できることとして、現年収が高い方に対しては慎重になります。
どうしても活況している現在の転職市場を踏まえると、年収を大幅に下げてまで転職する方は少ないので、現年収同等程度は最低限希望するのかなと思ってしまうので、慎重になります。
また転職エージェント経由だとフィーが掛かり、それは年収に対する料率で変動するので、採用コストという観点でも慎重になると思って下さい。
一方、意外かもしれませんが年収が低い方も慎重になります。これは年齢に対しての年収という意味になりますが、やはりサラリーマンである以上は給与というのがその人の価値として見られる傾向はあるので、例えば40歳で年収400万だと色々警戒します。
もちろん現職企業の事情等もあるので一概には言えませんが、書類の段階では間違いなく確認する事項と思って下さい。
ちなみに!希望年収を担当コンサルタントに伝えていると思いますが、その情報も応募時に企業側に伝わってしまうと思って下さい。
そのため現年収よりも遥かに高い年収を希望として伝えてしまうと警戒されるので、クローズドなコンサルタントとの面談の場だからと言って適当なことは言わないように注意しましょう。
⑤転職回数
これは単純にジョブホッパーかどうか否かという点を見るためが大きいですね。
年齢に対して回数は変動すると思いますが、感覚論では3社または4社(転職回数2回または3回)レベルであれば比較的許容されるかなと。
終身雇用が崩壊している現在ではありますが、やはりすぐに転職されると企業は困ることが多いので、1年や2年でコロコロ変えている方は長期定着の観点で警戒されると思って下さい。
⑥社格
これは学歴に近いですね。
皆さんは自身が所属している企業の社格をご存知ですか?
ここでは詳しく言えないので割愛しますが、各転職エージェントには企業の社格表があるんですよね。IT業界で言えばNTTデータやGoogleあたりが最上位になると思います。
社格の高い企業に入社できた、そこで普通に勤務出来たというのはある種の信用に繋がるので、書類では見られると思って下さい。
実際、日本においてベンチャーから大企業に行くのが難しいと言われる所以はこの項目のせいと言っても過言ではないでしょう。
弊社はベンチャー企業なので候補者の社格なんて意識しておりませんが、誰もが知る大企業の採用においては社格を非常に重要視していますよね。
ちなみにここでは伏せますが、某人気企業は一定の学歴&一定の社格であればかなりの確率で内定を出します。それってどうなの?と思ってしまいますが。
⑦職務経歴
これは当たり前ですね。
もっと深く言えば、求めている要件とどこまで合致するかという観点で見ます。
弊社はITエンジニアを募集しておりますが、例えばJavaのエンジニアを求めているのに、Rubyのエンジニアは採用しないでしょう。
中途の場合は、ピンポイントの要件で求めていることが多いので、そこに少しでも逸れるとNGとなるので注意が必要です。
⑧履歴書の本人写真
これはめちゃくちゃ重要だと思って下さい。
少なくとも私はめちゃくちゃ見ます。
また愚痴になりますが、エンジニアの方は写真がめちゃくちゃ適当です。
スマホで軽く撮影しました感が出過ぎています。
正面向かずに顔が斜めとか平気で見ますからね(笑)
あなたどこ見ているんですか?と突っ込みたくなる気持ちを抑えるしかありません。
写真そのものが重要というよりも、そういうことを平気でやっちゃうぐらい適当な人と見なされてしまうので、しっかりした証明写真を用意しましょう。
新卒の方がよっぽどまともです。
⑨転職エージェント推薦文
これもめちゃくちゃ重要です。
というより、転職エージェントからの推薦文が応募企業に送られてしまうこと自体を知らない方が多いのではないでしょうか。
これだけで1記事書けちゃうかもしれないので詳細は割愛しますが、履歴書や職務経歴書だけでは分からない「ヒューマン面」について、面談を担当したキャリアコンサルタント(以下、CA)目線で書いたものがあるんです。
今後CAと面談を控えている場合は、企業の選考以上に慎重に対応して下さいね。
ちなみに、私がCAには絶対になりたくないと思っている理由の一つが、
いい加減な転職希望者の相手をしなければいけないから
になります。
この前たまたま遅い時間に人材会社のオフィスで打ち合わせに行ったんですよ。
受付前で待っていると、転職相談に来ている方がたくさんいたんですよね。
そして続々とCAの方が迎えに来たのですが、その時の転職相談者の方々の態度が本当に悪くて悪くて。
上手く言葉が出てこないのですが、態度のでかい政治家みたいな感じでしょうか。
俺様が来てやったぞ感って言えば分かりやすいですかね(笑)
基本的にCAとの面談はお金が掛からない&人材会社側が電話で面談に来るように誘っているために少し上から目線で臨む方が見られるようですが、だからと言ってそんな失礼な態度を取ったらあかんでしょと。
また、自身の市場価値を適正に理解せずに、
- 希望年収1000万は譲れない
- (目の前で紹介された企業を見て)こんな小さい会社が俺に合っていると思う?
みたいな感じで面談を受ける方もいるようなので、まぁ私には出来ない仕事です。
そのような態度を取っている方は推薦文に良い内容が書かれない、もしくは人材会社側でブラックリストに載ってしまい、全然紹介されないと思って下さい。
ちなみに、私は他のどの項目よりも転職エージェントからの推薦文を重要視しています。
信頼している転職エージェントから、
この方は絶対に会って欲しい
と言われれば多少経歴書が荒れてたり、要件と合わないと思っても間違いなく会うようにしています。
書類で判断できることは限られていますからね。生身の人間が感じたことが最も信用性の高いデータとして参考にしています。
採用担当者になぜそこまで時間が掛かるのか
新卒の就活でもブラックボックス化されていますが、中途においても書類がどのように、どの程度見られているのかって気になりますよね。
これは各社のスタンスが分かれると思うのであくまで弊社というより私のスタンスですが、おそらく書類選考は30秒で終わります(笑)
書類選考の平均時間は分からないのですが、どの転職エージェントからも早いと言われるので、おそらく早いのでしょう。
性格的に大雑把なのもあるのかもしれませんが、上記でお伝えしたように転職エージェントからの推薦文をまず読み、あとは職務経歴書の1ページ目を見て判断することが多いので、それで大体30秒。
ただどうやら1週間程度書類選考に費やしている企業もあるらしいんですよねー。おそらく転職活動経験者の方も忘れた頃に書類通知連絡が来た経験ってありますよね?
なぜ遅くなるのかと言うと、大きく下記の3種類に分けられます。
①採用担当者の怠慢
これはひどい話ですがまぁまぁあることです。他の業務で忙しい等があるのかもしれませんが、そんなの言い訳です。
その程度の会社と思って、もっと良い会社を探しましょう(笑)
②書類選考の権限者待ち
大きな企業になると、各部署ごとに書類選考を実施している関係で、
- 人事担当者が候補者から書類を受け取る
- 人事担当者が該当部署の部長に書類を送る
- 部長が書類に目を通して選考する
- 部長が人事担当者に書類選考結果を伝える
- 人事担当者が候補者または転職エージェントに書類選考結果を伝える
みたいなフローになりますよね。
いやー絶対にこんな会社無理(笑)
大抵部長が捕まらないので、1週間以上掛かるケースもざらにありますよね。
致し方ない事情もありますが、このケースに該当する企業は主業務でのスピード感もないので、ベンチャー志向の方は止めておきましょう。
③まとめて書類選考を実施する
採用力に自信のある企業で多いですが、例えば100名応募者が溜まった段階で書類選考を実施する感じですね。
The日本企業に多い印象なので、踏ん反り返って選り好みしている今は良いけど、直に採用力が落ちるのを今に見ておれ!と願うばかりです(笑)
今後転職を検討している方は、書類がどのように見られているのかを意識するだけでも準備の方法が異なるので、ぜひ参考にしてみて下さい。