社員インタビュー第9弾:退職者にインタビューしてみた③

社員インタビュー第9弾:退職者にインタビューしてみた③

こんにちは!
採用担当の池田です。

今回は弊社を退職したエンジニアにその経緯について深く聞いてみました。


【込山将大(こみやましょうた)2015年11月中途入社。エンジニアとして3年4か月働き、現在は大手ソフトウェアメーカーに勤務】

エンジニアへのキャリアチェンジ

-CCTに入社した経緯を教えて下さい

前職では金属加工業で働いていて、その中で営業職として転職活動をしていました。そしてたまたまCCTに出会い営業職のポジションとして面接に進んだんですよね。

実際に面接に行ったところ、当時の役員が4名全員出てきた記憶があるのですが、製造業での業務についてめちゃくちゃ深く質問されてかなり盛り上がったんです。他社の面接では製造業の話は中々理解されず、もちろん私の話し方に問題があったのもありますが、そのような中でCCTの面接だとものすごく製造業の細かい部分でも話が通じたのが嬉しかったんです。

そして田口さん(弊社CTO)とCAD/CAMの話で盛り上がる中で、エンジニアへのポジション変更を打診されて、エンジニアとしてのポジションを検討し始めました。

また田口さんから、「エンジニアとしてのプログラミングスキルは入社後にいくらでも伸びるけど、製造業の知見はかなり貴重」と言われたんです。ここまで私の経験を尊重してくれるところはなかったし、今までの知見が活かせるのであればということで入社を決意しました。

プログラミングは未経験でしたが、面接中にプログラミング研修の費用を全て負担するということを伺って、エンジニアに挑戦することに対してそこまで不安は感じませんでした。

-入社後の話を教えて下さい

入社後3か月は会社負担でプログラミング研修に行っていました。その期間は一切会社にも行っていないので、給料を貰いながらというのは何も貢献していない中で申し訳ない気持ちになりましたよね(笑)。何も生産していないのに。

その期間に会社の忘年会があって、そこで帰社するタイミングで社員の方々と交流した感じです。一部の方とは採用担当の方の配慮で食事会を開いて頂きお会いする機会がありましたが、それまでは社内の方と関わることがなかったので。

研修終了後に実業務に入ったのですが、最初は高級言語、いわゆるJavaやC言語等の開発はやらず、工作機械の制御装置内で動く数値制御用のプログラムを開発していました。少しレガシーな開発かもしれません。

この種類の開発は前職で少し関わったことがあったので、全くの初心者ではなく、前職経験を活かしながら実務に入っていました。

その後はOrizuru(https://orizuru.io/)というプロダクトの立ち上げに関わっていました。Gatewayと呼ばれるソフトウェアの開発(工作機械のデータ取得)に携わっていて、主にC#を使っての開発でした。

-未経験でのC#の開発は不安に感じなかったのでしょうか

自分で調べながらも、先輩エンジニアに指導して頂いて少しずつ前に進めていた状況だったと思います。
当時は先輩や同僚にめちゃくちゃ質問していた記憶があり(笑)、おそらく迷惑もかけていたと思いますが。。。

ただ、プログラムの設計自体は先輩エンジニアの方にメインで担って頂いていましたし、周りの助けもあり立ち止まることは無かったです。

その後は開発をやりながらも、営業の方と同行してのプリセールスの活動をやっていました。工場に行くことが多かったので出張は多かったと思います。ご当地グルメにもかなり詳しくなりましたね。

また初めて展示会に出展するときだったので、名刺交換したお客様に対して、たとえ確度が低いお客様でもとりあえず訪問していました。

展示会準備のために工作機械を会場に持ち込んだりして準備はめちゃくちゃ大変でしたが、今では良い思い出です。

事業立ち上げや企画への興味が強くなっていった

-なぜCCTを退職したのでしょうか

一番の理由は事業を立ち上げる経験値を多く積みたかったからです。

もちろんCCTでも「Orizuruの立ち上げに携わったじゃん」と突っ込みが入るかもしれませんし、実際にプロダクトの一部を担当していた際に不満は無かったです。

ただ、CCTは技術力を売りにしている会社なので、ほとんどのメンバーはエンジニアとしての業務をこなしながら営業やマネジメント、企画もやっていくことが主流ですよね。

そのため技術に軸足を置いておくと、自身で開発することがミッションになるので、事業立ち上げの経験は数としてはそこまで積むことが出来ないなと思ったんです。

技術を身に付けたい、深めたいという方にとっては良い環境ですけど、事業立ち上げに興味を持つ私にとってはややギャップが生まれ始めたのは事実です。

またOrizuruを今後スケールさせていくフェーズにおいて、その部分での自身の能力や経験値が足りないと感じていたことも大きく、今の環境下では望むキャリアは中々実現しにくいかなと思い転職を決意しました。

-今の会社の業務について教えて下さい

帳票基盤や分析ツールを扱っているソフトウェア会社で、製造業の顧客に対して企画営業を担当する部門に所属しています。

ミッションとしては大きく2つで、1つは自社の製品を使ったサービスやソリューションを企画したり営業すること(社外向け)、もう1つは会社が各機能別(インサイドセールスやセールス、マーケティング等)で組織が分かれている中で、製造業向けの活動における支援を担っています(社内向け)。

今の部署は私以外40代以上の社員で構成されていて、私だけかなり若いんですよね。他の部署の営業を技術的にサポートする必要があるので、知識や経験がかなり求められる環境だと思いますが、それはCCTにいた際の知見が評価されて、年齢が若いながらもアサインされているのだと思います。

弊社はあらゆる業界を顧客にしているので、その中で製造業の知見に長けている社員が特別多いかと言われるとそんなことはないんですよね。そのような状況下で、製造業の顧客に専門的な提案をする上で支援することは多々あります。

したがって、エンジニアリング業務は一部担っているものの、営業や企画メインの仕事に従事している状況です。

CCTで圧倒的成長が出来たことは事実

-客観的に見てCCTの強みや良い部分は何でしょうか

圧倒的成長が出来たことは間違いないので、成長できる環境があることは強みというか良い部分だと思っています。ソフトウェア開発における“いろは”を一から教えて頂いたということもありますが、それ以上に希望次第では若手とか関係なく業務に携わらせてもらう機会が多かったなと。こうした環境は本当に良かったと思います。

だからこそやりたいことがある方は積極的に希望すれば比較的叶いやすいのかなと思います。

続いて、CCTはITの会社ですが、顧客の業界や業務知識の深さは強みだなと思っています。私は特に製造業メインに担当していたので、田口さん(弊社CTO)直下の部門に所属していましたが、田口さんはもの凄く製造業の知見が深いですし、下村さん(弊社会長)の経験や人脈も幅広いなと。

金子さん(弊社社長)は全産業を網羅されていると思うので、その辺りは凄いなと思いますね。

そういえば私が退職を会社に告げた際に、下村さん(弊社会長)に食事に誘ってもらったんですよね。今後について色々アドバイスして頂きながらご馳走して頂いたんです。もちろんそのような配慮には本当に感謝なのですが、伝えたいこととしては役員と距離が近いことは良いことなんじゃないかなと。

もちろんこれはメリット・デメリットあるとは思いますが、役員と話したことが無い会社って数多く存在するわけじゃないですか。その中で経験や人脈が豊富な役員と普通に仕事して議論できる環境は、私はメリットなのかなと考えています。

退職した今でも役員の方含めてCCTの方とは会ったりしているので、退職者に冷たい会社ではないかなと思っています。IT業界って特に人脈って重要かなと思っているので。

是非下村さん(弊社会長)には、コロナが落ち着いたらまたご馳走して下さいとお伝え下さい(笑)

最後に挙げるとすれば、私が工場を支援する業務に従事していた際、最終動作確認が現地でしか出来ない状況があったんですよね。そのため工場に出向いたもののバグが出て地方から帰れないとか、工場の操業日以外でしか動作検証出来ませんと言われて日曜に出勤したり。あと、田口さん(弊社CTO)がドイツで開かれる展示会に社員のメンバーと出展のために行った際に、デモコンテンツの動作検証のために土曜の深夜に待機していてくれみたいな(笑)。

で、これはきつかった話をしたいわけではなくて、業務時間外の作業が必要になったり休日出勤した場合は、代休や有休は普通に取れたし、時差出勤やフレックスも柔軟に利用出来たので、業務内容に合わせて柔軟に働くことが出来ていたんですよね。その辺りのフォローはしっかりして頂けたのかなと思います。

-CCTの課題だと思う部分を教えて下さい

まずは縦割りなところですかね。当時一緒だった同じ部署のメンバーとは今でも連絡取り合うぐらいの関係性なのですが、部署が変わると組織の色が変わる感じがして、コミュニケーションを取る上で心理的に壁があったのかなと。

もちろん私自身が他部署の人との積極的なコミュニケーションが不足していた部分があったかもしれないので偏った見方かもしれませんが、他部署の情報はあまり入って来ませんでしたね。

今の会社はCCTよりも規模は大きく、完全リモートですが、部署横断して業務上の話をすることは多々あります。

ただ今の会社は機能別に組織が構成されているので他部署の人と必然的にコミュニケーション頻度が高くなることは当然で、一方で当時のCCTは事業部別で組織が構成されているからこそ部署内で完結してしまうことも多々あるので単純な比較はできないとは思います。

ちなみに情報共有という点においては、今の会社って全社的に発信する機会が凄い多いんですよね。例えば500名ぐらい参加する情報共有の環境があるのですが、そこで成果の情報共有だったり良い案件/事例の紹介みたいなものがあったり、また社員によるLT会(ライトニングトーク会)があって1人5分程度で話す機会があるんですよね。このように、1人の社員が全社に向けて発信する機会が非常に多いのですが、CCTはそういう機会ってほとんどなかったですよね。

今の会社ではコロナ禍の前からWebツールを積極的に使用していたので、そういう情報共有の場は豊富かもしれません。

他の課題で言うと、自身の問題でもありますが、視点が技術に注目するあまり顧客の価値に重きを置くことが薄くなっちゃうことがあるのかなと思っています。

今の会社で働く中で凄く思うのですが、お客様にとってめちゃくちゃ凄い技術、例えばAIやIoTといった要素技術で構成されていることって本質的にはあまり重要ではなくて、投資対効果がどうかとか、どんな業務改善にどのように繋がるのかというシナリオを重要視されているので、そこを重きに置かないといけないなと。

当時の私はどうしても機能開発に注目し過ぎていたのはあったので、そこはCCTというより私の課題だったかもしれません。

ただCCTのプロダクトは要素技術をテーマにしていた事もあったので一概に善し悪しは言えませんが。

あと思いつく課題で言うと、金子さん(弊社社長)の仰っていた単語がたまに分からなかったですね(笑)。金子さんの話を聞いた後に、良くググってました。

最後に課題ではなく今の会社との違いという面で言えば、今の会社とは正反対ぐらい“社風”が違いますね。私が企画営業部署なのでエンジニアメインのCCTと一概に比較できないですが、今の会社は成果を出したり、ホームランを打ったら周りに言おうぜという風潮があります。要は目立つことが良しとされている。

一方、CCTは黙って結果を出していく、不言実行みたいな感じの風潮があったのかなと。その違いが情報共有方法に繋がっているのかもしれませんね。

-どうしたらCCTに戻ってきてくれますか

現状私がCCTに戻れるポジションってないと思うんですよね。エンジニアに軸足を置いていないので、そういう意味でCCTの環境には私のバリューが出せるところはないのかなと。

ただ今後のCCTは、プロダクトが育ってきてフェーズが変わるタイミング、例えばそれこそプロダクトを売って行くための部隊や売るための施策を検討する部隊を作る際は面白いなと思うし、新たなプロダクトを企画・開発する際に私がバリュー出せるところはあるのかなと思っています。

おそらく今のCCTって大きくスケールが変わっていくタイミングだと思っていて、組織構造をゼロから構築していっているのだと思います。だからこそ色々施策を打っていると思いますし、課題に直面している場面もあるのではないかなと。そして、この基盤が構築された上で、二の矢、三の矢となる新たなプロダクトを発信したり拡大していくのは基盤が利用・転用出来るため最初ほどの期間は掛からないと思っているので、そのフェーズであれば私の経験が活かせたり、それこそやりたいことに近くなってくるのでその際にはフィットするかもしれませんね。

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