退職しようとしているそこのあなた!退職時こそあなたの真価が問われるときですよ
こんにちは!
採用担当の池田です。
新卒の選考に関わる中で、最近の大学生は当たり前のように海外に行っていることに改めて驚きを感じるんですよね。
もはや数か月から1年の留学経験は当たり前のようになっている印象です。
そしてそのような経験の中でも、バックパッカーをされている方もおり、非常にたくましいなと思うと同時に私自身の経験を思い出したのでちょっと話をさせて下さい。
留学経験がない私ですが、2週間だけアメリカのボストンに行った経験があるんです。
理由としては、学んだ英語を試したかったから(笑)
今思えば私の人生経験で最も破天荒な経験だったなと思っているのですが、大学3年次にTOEICの勉強に没頭し、それなりに点数が上がってきたところで、
インプットだけじゃなくて、アウトプットしなければいけない
というお告げを鵜呑みにし、奮起した1週間後に渡米することにしたんです。
常に用意周到な私の性格上においては、これが最も破天荒なんです(笑)
ボストンを選んだ理由は大した意味はなく、親が昔ボストンで働いていた経験があり、場所として素晴らしかったらしいので、それを信じて決めました。
今思えば大したことは無いのですが、ボストンの空港に到着した直後は本当に色々大変で、そもそも空港からホテルまでの行き方が分からない。。。
事前に調べておけよという話なのですが、何とかなると思っていたので、実際何とかならなかった。。。
当時スマホは無かったですからね。
空港に到着したのが22時頃だったので、辺りが真っ暗な状況で不安に怯えていたのですが、人間って不思議なもので本当に危機的状況になるとめちゃくちゃ積極的になるもんですね。
そこらじゅうにいる海外の人に質問しまくって、
Where is this hotel? I want to go to this hotel!!!
みたいなことを地図を指さしながら何人もの方に聞いていたんです。
ただ空港にいる人って私と同じような観光客の方なので、基本的にみんな知らない。。。
何十人の人に聞いて、ようやくホテル方面に行くバスを教えてもらい乗り込んだものの、そもそもこのバスで本当に合っているのかが分からないのでずーーーっと不安。
そしてホテル付近と言われて降ろされた場所は何もないただの道路沿いで、それこそホテルが近くに見当たらないので終わったと思ったんです。。。
とにかく光がある方面へとひたすら歩いた結果、2時間歩いてようやく目的のホテルに到着することに。。。
こんな遠い距離に降ろしたバスがそもそも合っていたのかと未だに疑問ですが。。。
まぁこんな感じが旅の始まりだったので、大した経験も無いまま終了したのがオチだったのですが(笑)
ただこの2週間で強く印象に残っていることが、旅の2日目で禁断症状が出てきたんです。
それはとてつもない淋しさ。。。
基本的にやることは決めていなかったのでとにかく暇。しかも誰とも話さない時間がずーーーっと続いたので、なんでアメリカに来たのだろうかという虚無感にも襲われました。
そのような経験をして思うことは、バックパッカーの人って何しているんですかね?
決して否定的な意味ではなく、数か月から1年以上掛けている方も多いと思いますが、私なんてたった2週間で絶望したのですが、普通は積極的に現地の人と交流する感じなんですかね?
私もあまりに寂しかったので街を歩いていく中で会った方には積極的に話し掛けたつもりですが全然仲良くならなかったです(笑)
こういうのがコミュ障なんですかね。。。
バックパッカーの方が、
人生観変わりました!
みたいなことを発信していると思いますが、2週間という期間では短か過ぎたのか、私がコミュ障だったせいなのか分かりませんが、良く分からない経験をした2週間となりました。。。(笑)
ちなみに私がその2週間で何をしていたかというと、ずーーーーーっとハーバード大学にいて授業を受けること(笑)
大きい教室で実施される授業は潜入してもバレない(そもそもバレても怒られないのかも)ので、後ろの方でずっと授業を聞いておりました。
あの瞬間だけは、頭が良くなった気がしていましたね(笑)
3日間ぐらいハーバードにいれば、それこそどこに何があるかが何となく分かるので、ハーバード生っぽい振る舞いをしていたつもりですが、明らかに私の面構えが他の方と違うので間違いなくバレていたことでしょう。。。
さて、今回は退職にまつわる話について触れたいと思います。
退職に後ろめたさは付き物
昨今の転職ブームやブラック企業の顕在化によって生まれたビジネス、それは、
退職代行サービス
皆さんも一度は耳にしたことがありますよね?
転職をするということは、イコール現在の職場を退職するということなので、そこでの煩わしさやトラブルに目を付けたサービスとして盛り上がっているようです。
賛否両論があるサービスですが、需要があるのであれば私自身は全然ありなサービスだと思いますし、日本という国を象徴するサービスですよね(笑)
実は私の知り合いが勤めている企業で、期間限定ですが退職代行サービスを展開したらしいんです。
倫理的な意味合いで結局3か月でクローズしたらしいですが、売上としてはそれなりに立っていたようで、求めている方は多いんだなぁと思っています。
で、その担当者の方に退職代行サービスについて色々聞いていくとちょっと面白いことが分かったんです。
おそらく、一般の人が退職代行サービスについて思うことは、
- 退職を申し出ることが出来ないほど、最近の若者は筋を通さない奴ばかりなのか
- それだけブラック企業が蔓延しているんだな
- 5万円払うとかもったいない(サービス料として1回5万円が相場のようです)
という感じが多いのではないでしょうか。
ただ実際に話を聞くと、そこまで深く考えずに利用している方が多いようで、
退職ってなんだかめんどくさそうだから
みたいな温度感で利用している人が多いとのこと。
もちろん、パワハラやセクハラ等が横行している会社に勤めており、上司の顔すら見たくないという理由でサービスを利用する人もいるようですが、そういう方以上に気軽な気持ちで利用している方が多いらしいんですよね。
確かに、退職って色々面倒なことは多いことは事実で、
- 上司に話す必要がある
- 上司や社内関係者に詳細理由を聞かれる
- 理由を聞かれる中で、「あなたは転職すべきではない」という、今までキャリアについて話したことが無い大人から謎のフォローが入る
みたいなことって容易に想像できるので、5万円支払ってそういう煩わしさから解放されるのであれば安いのかもしれません。
私自身はこの種のサービスを使ったことも無ければ、今後使うこともないと思っているのですが、過去の経験からサービスを使いたくなる気持ちも分からなくもないんですよね。。。
学生時代のアルバイト経験になりますが、大学1,2年の時は学習塾で働いていたんです。大学3年になると就活や勉強に集中しようと思い学習塾からは一度離れたのですが、大学4年時には働いていた学習塾が運営する別の事業のアルバイトに誘われてそこで働くことにしたんです。
ただそこでの仕事がとにかく嫌で嫌で仕方なかったんです。
会社や学校に行きたくない人が、近くの場所まで行くだけで手が震えたりするという話を聞いたことがあると思いますが、それに近かったんですよね。。。
それこそ、そのアルバイトがある数日前から億劫な気持ちになり、そのアルバイトが終わった直後はとにかく開放的な気分になる。
ただ、また数日後にアルバイトが控えているので、開放的な気分は一瞬で終わり、徐々に億劫な気持ちになる、、、という負の連鎖ですね。
大学卒業してからは、有難いことにそのような気持ちになったことは無いのでそれなりに職場に恵まれているのかもしれません。
ではなぜそのアルバイトに行きたくなかったのか。
ズバリ、そこで働くボス女のせいです。
いやー、今考えれば本当にヒステリックな方でしたね。感情の起伏が激し過ぎてとにかく職場の雰囲気が最悪。。。
感情的に怒鳴ることもあるし、人格否定の言葉も平気で使う。
今思えばそこで言い返せば良かったのですが、社会というものを知らなかったのでそういうものかと受け入れちゃっていたんですよね。。。
ただ小さな反抗として、理不尽に怒鳴られたときは絶対に謝らず、とにかく無言でいました(笑)
そこで働く他の社員やアルバイトの人も、みーんなそのボス女の顔色を気にして仕事をする感じで、まさに地獄絵図。思い出しただけで気持ちが暗くなります。
現在、ボス女の方は学習塾を退職しているようなので安心しましたが、今考えてもやっぱりあのようなスタンスで仕事をするのはおかしいです。
そして、、、私はこのアルバイトに一応大学卒業まで籍は置いていたのですが、結局はフェードアウトした形になったんですよね。
これは今思えば良くないことで、大学の研究が忙しいことを理由にシフトにほとんど入らないまま過ごしました。
ハッキリとした辞める意思を示さないまま曖昧に終わることは宜しくないので、私自身の未熟さゆえの対応だと反省はしているものの、その当時の心境としてはとにかくそのボス女とメールするのさえ嫌だったんです。
ましてや直接話そうもんなら、何を言われるか分からないですからね。
もしその当時に退職代行サービスがあれば、悲しいことにお金が無かったので利用しないものの、
このサービスを利用出来たら、どんなに楽だろうか
とは思っていたでしょう。
ということで、私自身は退職代行サービスを利用したいと思う方の気持ちは分からなくはないんです。
退職をすることで周囲と何かしらのわだかまりが生じる
退職は円満に
ということは今でも昔でも言われていることですが、私が思うこととして「退職」という行為によって、少なからずあなたの周辺でわだかまりが起きてしまうことは仕方ないと思っています。
退職理由がどうであれ、その人が辞めることで一時的にでも周囲の人に負担を掛けることは間違いないことですし、「同じ会社で頑張ってきた仲間」という信用の輪から外れることになるので、多少なりともギクシャクすることはあるのは仕方ないかなと。
そのため、もし退職することになったら、引継ぎ等は出来る限り丁寧に行い、可能な限り気持ちよく事が進む方向に動くことが無難だと思っています。
ただ残念ながら、退職時において大きく信用を落とす方がいるのも事実。
上述したような引継ぎをしっかり実施しないのはもちろんですが、今までの不満を全てさらけ出したような態度を取るような方も一定数いるようですね。
社会人として恥ずかしい!
っというあるべき論を伝えるつもりはなく、もし退職時に悪い評判が経ってしまうと、実利の面であなたにネガティブに働くことは十分にあり得ます。
今の時代、いつ誰が見ているか分かりませんし、思わぬところでそのような評判が漏れるか分からないので、自分にとってデメリットになりかねない言動をすること自体、私には理解できません。
また、今の流れとして「アルムナイネットワーク」の組成に注力している企業は多いですよね。
これは同窓会コミュニティのようなもので、OBOGとして集まる場を用意し交流を深める、その中で新しいビジネスに繋がることもあれば、出戻り採用に繋がるケースもあります。
外資コンサルでは昔から実施しておりますが、それが内資にも徐々に広がっている印象です。
背景には、転職が当たり前になったことで「退職=裏切り者」という考えが徐々に薄くなっていることや、単純な人手不足(採用難易度の激化)によってOBOGを再雇用しようという流れになっていることが挙げられます。
このような流れの中で、
こんなクソみたいな会社辞めてやる!俺様のキャリアを汚しやがって!
みたいな暴言を吐いて退職しようもんなら、一生呼ばれません。
もちろん、ここまで酷い退職の仕方はさすがにしないかもしれませんが、あなたの印象や評判は退職時の印象がどうしても色濃く残ってしまうので、一度辞めた企業であなたがやりたかったプロジェクトを始めることになった場合に、あなたに声が掛かる可能性が低くなりますよね。
明らかに会社に非がある場合も多いので、そのような会社とキッパリ縁を切るのは正しいことだと思いますが、そうじゃない場合でもその場の感情や思い付きで退職時の素行が悪くなってしまうと、思わぬ形でその後のキャリアにネガティブに影響することもあり得ますからね。
もし今から上司に退職を伝えようしている方がいれば、ぜひこの記事を読んで冷静に大人な対応を取ることをお勧めします。