マッキンゼーの離職率って、気になりますか???

マッキンゼーの離職率って、気になりますか???

こんにちは!
採用担当の池田です。

誰もが1つは持っていると言われている「コンプレックス」

もちろん私にもたくさんあるのですが、昔はコンプレックスだったけど、今はそう思っていないことがあるので、ここで告白させて下さい。

色弱
という言葉を聞いたことはありますか?

目の特性の1つで、色を認識する機能が劣っているのか、健常者の方が普通に見えている世界と色弱の人が見えている世界は異なっているんですよね。

小学校時代におそらくほとんどの方が、色弱検査というのを実施したと思います。

内容としては、色を濃い順から薄い順に並び変えなさいみたいな感じです。

そこで今でも忘れらないのですが、私としては普通に取り組んだつもりなのですが、検査終了後に先生からめちゃくちゃ怒られたんです。

池田、真面目にやれ!!!

何のことだかさっぱり分からず、他の皆が終わった後に残って再検査をやったのですが、それでも結果は変わらず。。。

正直私自身も、検査中に色の濃淡があまり分からず、適当に並べていたのは事実なのですが、検査を実施している私の気持ちとしては、
ははーん、これはかなり難しい検査だな。結構みんな苦労しているんだろう
と思ってやっていたのですが、どうやら正答率100%が当たり前とのこと。

さすがに真面目な雰囲気で再検査を実施しても全く正解しなかった私を見て、しっかり医療機関に診てもらうように言われ、最寄りの眼科へ。

ただそこでは正確な検査が出来ないとのことで、お茶の水にある大きな病院を紹介され、仕方なく行くことに。

朝から夕方まで色んな検査(実際はほとんど待ち時間でしたが)をし、最終的に出た結果が、
赤緑色弱
とのこと。

今でも良く理解していませんが、赤と緑の区別が特に弱いようです。

ただ日常生活に大きな支障が出るほどでもないとのことだったので、とりあえずひとまず安心。

が、当時木村拓哉さん主演の「Good Luck!」というパイロットを描いたドラマを見て、将来はパイロットになると決めていた私に対して、
パイロットになるのは難しいね
と言われたのはそこそこショックだったのは覚えています(笑)

その後の日常生活では一切不便を感じなかったのでこの時点ではコンプレックスではなかったのですが、色弱が原因で恥ずかしい経験をしてしまったのです。

高校1年時に、美術と音楽の授業をどちらか1つ選択しなければいけなかったのですが、歌は音痴かつ楽譜を全く読めないスペックの私だったので、当然のごとく美術を選択することに。

通っていた高校では、毎年音楽は女性が多く、美術は男性が多いと言われていたのですが、私の年代はなぜか美術に女性が多い状況でした。

そして女性が圧倒的に多い教室の中に入り、最初の授業で、
自分の顔を絵の具で描いてみよう
というテーマが出て、私としては普通に取り組んでいたんです。

そして全員の前でその絵について一人一人発表するという機会があり、自身で描いた似顔絵を持って前に出ると、教室全体から笑い声というか失笑というか。。。

最初は単純に下手だったからなのかなと思い、それはそれで恥ずかしかったのですが、美術の先生から、
あなた、独特な感性しているわね。肌の色をそんな感じに仕上げるのは珍しい
という褒めているのか貶しているのか分からないコメントがあり、そこでようやく理解しました。

自分は色の感覚がやっぱりおかしいのだと。

高校入学直後の授業だったので、
キモイ絵を描いたやつ
というレッテルを貼られ波乱の高校デビューとなった私ですが、高校時代は色弱であることが本当にコンプレックスで服を買うときとかも基本的に友達に色合いとかを見てもらいながら選んでいました。

今では「色」に関する重要場面があまりないのでコンプレックスだとは思わないのですが、自分が気づかない間に、
池田の色感覚変じゃね?
と思われる方がいれば、ぜひ遠慮なくご指摘頂ければ嬉しいです(笑)

学生時代って些細なことで真剣に悩んでしまうもんだなと思っている自分に対して、年を取ってきたなと感じる今日この頃です。

さて今回は離職率についてお伝えします。

離職率高い=ダメな企業なの?

一般的に、離職率が高い企業はあまり良く思われないですよね。厚労省の統計にも出ていますが、例えば飲食や介護業界は他業界に比べて離職率が高いというデータが出ており、理由としては、

  • 労働時間が長い
  • 労働環境が悪い
  • 給与が低い

等が挙げられるので、どうしても離職率はブラック度を測る指標の最重要項目として位置付けられています。

私自身、新卒および中途採用も担っているのですが、候補者の方でも離職率を気にされる方は多いですよね。
転職エージェントの担当者からも、
求人票に離職率の低さをアピールする数字を載せたほうが良い
と言われることもあるので、そうなのかもしれません。

私が新卒時に、今でいうメガベンチャー企業の新卒採用が急に盛んになったタイミングだったのですが、友人同士でも、
今流行っている●●企業は、めちゃくちゃ離職率高いらしいよ
ということを話した記憶は鮮明にあるので、私自身も離職率については人並みにネガティブに思っていたことは間違いありません。

ただ社会人として色々経験するにつれて思うことは、
離職率が高いことが悪いことなのか?
ということ。

むしろ、
離職率が限りなく0に近い企業の方があまり良い企業とは言えないのではないか
と。

そもそもの考えとして、
長い人生だから、いろんな経験をしてみたい
と思うのは多くの方が思いそうなことですよね。

にも関わらず、新卒の就活という極めて曖昧な情報からいかに内定を取るかという競争下に置かれた中で決めた企業で一生勤め上げること自体がそもそも不自然ではないかと。

私の1社目は離職率が極めて低い会社でして、正確な数値は知りませんが5年に1人辞める(定年退職は除く)ぐらいでしょうか。そのため私が退職するときは良くも悪くも社内では話題になったようです。

  • なぜ退職するんだ
  • 上司がしっかりマネジメントしていないからだろう
  • そもそも池田は何を考えているんだ

みたいな感じですかね。

ほとんど社員が辞めない会社に所属していた私ですが、実際会社自体は総合的に見ても良い会社だと思います。だからこそ多くの方が辞めないので、
結局、離職率が低い会社の方が良いんじゃない
と思われるかもしれませんが、ここで重要なことは、
成果を出している人、出していない人、双方にとって満足させている企業
がそもそも良い会社なのかということ。

若手ペーペーの私から見ても、明らかに仕事が出来ないおじさん、おばさんはかなりいました。仕事が出来ないのならまだしも、そもそもやる気がないというかその日が無事に終了すればOKのような方々。

にも関わらず年齢とともに年収は上がっていき、転職市場では間違いなく年収300万程度しか貰えないだろう人が1,000万円以上を普通に貰っていたことはどうも納得がいかない。

つまり、
成果に関わらず、どんな人にとっても優しく“居心地の良い”会社が、果たして良い会社なのか
ということです。

昭和時代の会社員を経験したことが無い私ですが、昔は誰にとっても居心地の良い会社があっても良かったのかもしれません。

が、転職が主流になり、個がフォーカスされ、日本のプレゼンスが徐々に下がっていると言われている現代において、そのような会社が生き残っていくとは到底思えません。

いわゆる“お荷物社員”を養うほど企業体力はなく、生き残りをかけて成果を出すことに必死で取り組まなければいけない時代であることを理解する必要があるでしょう。

マッキンゼーの離職率が気にならないのはなぜか

東大生に人気な企業ランキングや就職偏差値という類は全く好きではないですが、それらの指標において総合的にトップに立つ企業は、
マッキンゼー
ではないでしょうか。

ちなみにゴールドマンサックスの可能性も全然ありますね。東大理Ⅲを卒業し、マッキンゼーに入社した起業家の方のYouTube動画を見たところ、
理Ⅲで就職する人も毎年少数いるが、マッキンゼーかゴールドマンサックスのどちらかに就職する
らしいですね。
知の最高峰という感じなのでしょうか。

少し話が逸れましたが、マッキンゼーの離職率を気にされる方っていますか?

私が調べた限り、そもそも離職率は公表されていないようですが、マッキンゼーを目指している方で離職率を気にする人っておそらく0だと思っています。

そもそもマッキンゼーは毎年新卒を10名前後採用しているようですが、おそらく入社して10年後に残っている人はほぼ0ではないでしょうか。

3年以内に辞める人も相当数いるような話を聞くので、離職率を出す場合は相当高い数字になると思っています。

そういう会社であることが明確にも関わらず、相変わらず人気ですよね。巷で言うブラック企業(長時間労働のため時給換算すると決して高給ではない)になるかもしれませんが、超優秀層が殺到します。

なぜ殺到するかと言えば、一般的に下記の理由になるかなと考えています。

  • 圧倒的成長が期待できる
  • 圧倒的なブランド力
  • 高給

ただ上記3つだけ見れば、総合商社や大手ディベロッパー、大手広告代理店等でも良い気がしませんか。
確実に超激務で時給換算すると上記のような企業の方が高給の可能性がある、しかも成長のスピードが世間一般から見た時に普通だと上司に思われた場合、
成長スピードが普通になっているよ
と注意されるマッキンゼーに入社するよりは、成果をそこまで出さなくても20代で1,000万円をほぼ間違いなく手にすることができる会社の方が諸々お買い得なはず。

にも関わらずマッキンゼーが選ばれるのは、
コンサル業界自体、新卒から入って長く務める業界ではないという共通理解があるから
だと考えています。

間違いなく激務で、普通の成果だと評価されないシビアな世界であり、圧倒的に優秀な人ばかりが集う弱肉強食の世界。

絶対に厳しい環境だと分かっているにも関わらずそこに飛び込むのは、
明確に得たいスキルや経験があり、ずっといるつもりはないから
だと考えています。

しかし徐々に他の企業においてもそういう感覚がスタンダードになる、というよりそのような気概を持って企業側や社員が考えて行動しなければいけないと思っています。

組織には一定レベルの循環が必要

私自身の考えになりますが、新卒でも中途の方に対しても変わらない思いとしては、
御社でずっと長く働き続けます
みたいな人がいたら、間違いなく採用はしたくないということ。

決して長く働いてほしくないと思っているわけでは無いですし、それこそ優秀な人には可能な限り長く働いてほしいですが、マインドの持ち方として「長く働く」という基準がそもそもダサい。

勤続年数で会社への忠誠心を示し、それが評価に繋がっているような会社も相当数ありますが、これからの時代においてはさすがにいかがなものかなと思っています。

どんな組織でもずっと同じメンバーで上手くいくことは少ないと思っており、一定レベルの人員循環は必要ですよね。

理想論で言えば、プロスポーツの世界。

  • サッカー界はバルセロナ(レアルマドリードかも。。。)
  • 野球界はニューヨークヤンキース
  • バスケットボール界はロサンゼルス・レイカーズ

上記はいずれのジャンルでも名門でいつの時代も強いチームとして勝利が義務付けられていますが、なぜ強いかと言えば競争があるからですよね。

数十年に一度、サッカー界におけるメッシのような圧倒的スーパースターが出てきますが、それ以外で試合に出られる保証がある選手は1人もいません。毎年超トップレベルの選手が入団する中で熾烈な競争を勝ち抜いて試合に出て、毎試合高いレベルのパフォーマンスが求められる世界だからこそ、強さが伴う。

一方、パフォーマンスが出せない選手はすぐに放出される。

このような環境があるからこそ、頑張るし努力するのだと思っています。

にも関わらず、企業に所属する場合は努力しなくてもそれなりの給与が貰えてしまいますよね。しかも賞与という謎のお金もゲットできる(笑)。本来賞与って会社の業績や個人の成果に基づいて支給されるはずなのに、当然のごとく支給されるものと思い込んでしまうほど当たり前になっていますよね。

これでは中々努力するインセンティブが無いですよね。

プロスポーツの世界ほどでなくても、もう少し成果に対して厳しい環境にしなければいけないのかなと考えています。

ちなみに!何か偉そうに語っていますけど、もちろん私は楽な仕事で高い給料を貰いたいと思っているので、本来はただの怠け者です(笑)

ただ、リアルな採用市場に携わる中で、そんな甘い考えは通用しないんだなーっと思っているのと、大企業で働く知り合いが甘ったれた考えをしていることに嫌気が指しているのも事実なので、自分を洗脳する意味でも書かせて頂きました。

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