キャリアパスって要ります?世界ナンバーワンプレーヤー「ステファンカリー」は、自らキャリアを切り開いた

キャリアパスって要ります?世界ナンバーワンプレーヤー「ステファンカリー」は、自らキャリアを切り開いた

こんにちは!
採用担当の池田です。

ビジネスの世界では、おおよそ下記のことが重要だと言われていますよね。

  • 顧客目線
  • お客様視点
  • ユーザーファースト

商品やサービスに対価を支払う人をイメージすること。企業(自社)目線ではなく、何が求められているのか、どんな考えや感情も持っているのかをイメージし、それに対してコミットすることが重要だと。

ただ、世の中にはどうしてもそれが難しい場合があるよなーっと思っているんです。

眼鏡のレーシック眼科医
凶悪犯担当の弁護士

ただこのような仕事に従事している方達って、どんな姿勢で仕事に臨んでいるのかが気になるんですよね。

もちろん、このようなジャンルの仕事っていわゆる“ビジネス”の世界ではなく、病気や犯罪に絡む場合が多いと思うので、少し考える軸がずれているかもしれません。

ただ、普段どのような考えで仕事に臨んでいるのかが非常に気になっているんです。相手の気持ちを想像することは出来ますが、正直限界がありますし、そもそもその想像自体も大きな間違いで、本人の思い込みが強い場合があるかもしれません。

このような仕事に就いている方がもしいれば、ぜひその辺りについて話を聞いてみたいと思っている、今日この頃でした。

さて、今回は会社におけるキャリアパスについてお伝えしたいと思います。

NBAの歴史を変えた男

今回はキャリアパスについてお伝えするつもりですが、少し回り道をさせて下さい。

サッカー界において、現役世界ナンバーワンプレーヤーは誰だと聞かれれば、ほとんどの方がメッシまたはクリロナと答えるでしょう。

テニス界において、現役世界ナンバーワンプレーヤーは誰だと聞かれれば、ほとんどの方がジョコビッチやナダル、またはフェデラーの3選手を挙げるでしょう。

ボディービルダー界において、歴代世界最強は誰だと聞かれれば、満場一致でロニー・コールマンと答えるでしょう。

・・・はい、最後はウソですね。これは普通の人は知らないでしょう(笑)。

ただバスケットボールの世界で現役世界ナンバーワンプレーヤーと聞いて、日本人はあまり思い浮かばないのではないでしょうか。

マイケルジョーダンとか普通に答える方がいそうなぐらい(笑)。

バスケにおいてもスタープレーヤーが数多くいるので賛否両論あること前提ですが、現在においてその名声を得ているのが、
ステファンカリー(以下、カリー)
だと私は思っています。

「いやいや、レブロン」でしょ、というご批判があることは重々承知ですが、主観だけではないことを証明するために、彼の今期年収は42億とNBA年収ランキングで1位になっています。

にわかNBAファンの私なのですが、カリーのプレーは一目で他の選手と異なることが分かると思います。

ポジションはポイントガード(スラムダンクで言えば、りょーちんのポジションです)なので、役割としては、
ボールを運んで、ゲームを作る
です。

ただカリーはガンガン自分で得点を決めちゃうんです。しかも3Pの天才。

カリーが無双した時代が、2015-16シーズンと言われているのですが、402本の3Pシュートを決めているんです。
通常NBAでは200本以上決めれば凄腕シューターと言われるので、宇宙人が揃うNBAの中でも群を抜いていると言われています。

そして素人目に見ても分かるのが、3Pの打つ“位置”なんです。バスケは3Pラインがあり、大抵はラインギリギリで打つのですが、カリーはそこからかなり遠い位置から打って決めちゃうんです。

そのため黒子のバスケで言えば、青峰と緑間の良いとこ取りのプレーヤーという感じでしょうか。

本当に感動しますよ。ぜひYouTubeで見て下さい。

バスケやっていた人あるあるだと思いますが、大事な日の前日夜はスラムダンクを読んで気持ちを高ぶらせている方が多いと思います。

それが私は今、カリーを見て気持ちを高ぶらせて、そのまま興奮して眠れず、その結果翌日のパフォーマンス低下というぐらいになっちゃっています(笑)

カリーのプレーはディフェンスが付いていようが関係ないですからね。冗談みたいなプレーを普通にします。

そもそもバスケの常識で考えれば、ポイントガードの選手が3Pをガンガン打つのはあり得ないんです。
おそらく日本の学校の部活でそのようなプレーをしたら、監督に怒られるでしょう。

なぜなら常識で考えると、チームには、

  • ゴール前に強いセンター(ゴリ)
  • ミドルレンジからのシュートが上手いシューター(ミッチー)
  • 相手のディフェンスを切り込むドライブが上手いドリブラー(流川)

等の役割があるので、それらの役割を無視して、コートの半分を超えたらガンガンシュートを打つポイントガードがいれば、メンバーからブーイングになるでしょう。

これから試合を組み立てようとしている以前に、シュートを打たれたら他のメンバーの役割が活きないですからね。

ただ今世紀において、カリーはそのプレーを認められているんです。なぜかと言えば、圧倒的な実績があるから。カリーがどんなにゴールから遠い位置でシュートを打っても入るから、誰も怒らない。

言葉で伝えても伝わらないと思うので、どうか一度で良いのでYouTubeで見て下さい(笑)
どうしても見てほしいので、下記リンク貼ってみました(笑)
ステファンカリーの無双動画

そしてここからは一部予想が入るので間違っている可能性がある前提で読み進めて下さい。

このような前例のないことを成し遂げてきた方って、必ずと言って良いほど周りから猛反対されたことってあると思うんですよね。
カリーは高校時代から有名でしたが、“おそらく”3Pを打っても入らない時期があり、周りの人からは、
ポイントガードであるならば、入らない3Pを打つべきではない
という常識的なあるべき論の説教を散々受けてきたはず。

にも関わらず、外野の反対を押し切り、自分の信念を貫いてきたからこそ、今があるのかなと。

漫才においても、ダウンタウンさんが若手時代には諸先輩方に散々批判されたらしいですからね。
お前らの漫才は受け入れられない
と。

でも、そんな外野の意見を無視して突き進めてきた結果、今の地位があり、かつダウンタウンさんが確立した漫才は今では主流になっていますよね。

、、、で、結局何が言いたいかと言うと、優秀な人ほど社会や会社の常識が用意してくれるキャリアに従わず、自分自身で切り開いていくということです。

最近社員から、
ブログの内容が丸くなってきたんじゃないの?
というボディブローを受けたので、本音ベースで毒づいていきます(笑)

会社にキャリアパスを求めるのはいかがなものか

新卒や中途に限らず、キャリアパスを求めている方が多くいる印象ですが、それって自分で掴むものじゃないの?って思うんですよね。

このような方っていわゆる大企業病だと思っています。

やりたいことがあるならば、自分でその仕事を取りに行けば良いだけです。

AI案件がやりたいのであれば、その仕事を自分で取り、自分の給与分はもちろん会社にとって利益が十分に出る計算をした上で採算取れるなら、どうぞやって下さいという感じでしょう。

また百歩譲って会社の体制上それが難しい場合は、やりたいという要望を会社に伝えれば良いだけ。

AI案件がどうしてもやりたい、そのために今の仕事でも圧倒的成果を出すし、AI関連についても毎日めちゃくちゃ勉強しているからやらせてほしいと。

そして反対された場合は2つ選択肢があると思っていて、まず最初に考えるべきことは、やりたいことをすることで会社の業績や利益に繋がるのかということ。

「会社は学校じゃねぇんだよ」というドラマが一時期話題になりましたが、まさにその通りです。あなたのキャリアを実現するために会社があるわけではありません。

例えば私が今からエンジニアに転向したい!と上司に言えば、基本的に断られるでしょう。なぜなら私のエンジニアとしての価値は1円もないからです。給与をストップ安に引っかかるぐらい大幅に下げても良い前提であればもしかすると認めてくれる可能性はあるかもしれませんが。

やりたいことがあるのは素晴らしいことだと思いますが、会社にとって利益があるか否かをまずは考えるべきなので、そこをはき違えると会社とは折り合いがつかないままになるのは当然のこと。

そのため、やりたいことが会社の業績や利益に対してどのように繋がるのかをしっかり準備して伝えないと、経営陣や上司は取り合ってくれないでしょう。

そして仮にですが、会社にとって明らかに利益になるにも関わらず、一向に認めてくれない場合は転職すべしです。

もちろん、会社にも限られたリソースがあるので、今すぐに要望を引き受けてくれるわけではないかもですが、真っ当な会社であれば然るべきタイミングで異動等の対応をしてくれるはず。

しかし、そもそも話を聞いてもらえなかったり、会社都合でしか物事を考えていない態度が見られたら、その会社に居続けても望むキャリアは実現できないので、外の環境に機会を求める方が早いでしょう。

ただそれだけのこと。

会社は成果を上げて利益を出す場です。もちろん育成の場でもあるのですが、それはあくまで新卒の場合であって中途の場合は即戦力、つまり入社して可能な限り早くバリューを出すことが求められると思って下さい。

その辺りの感覚がない方、つまり大企業病になっている方は、

  • 俺は悪くない
  • 会社が何もしてくれない
  • 世界は私を中心に回っている

という感情に支配され、いつまで経っても自分がやりたいことには辿り着けないまま。

ぜひそのような思考になっている方は、一度考えてみて頂ければ嬉しいです。

ちなみにですが、、、本当に優秀な方の意見であれば会社は無視しないと思っています。そして不思議なことに、優秀な方って直接仕事をしていなくても、大体分かるものですよね。

私の新卒時代の話になりますが、新卒で入った会社は多くの部署で構成されていたので、会社の人間については一切分からない。入社して数か月は同じ部署の方の名前と顔を覚えるだけで精一杯ですよね。

ただそのような状況の中でも優秀な人の名前はたとえ他部署であっても自然と耳に入ってくるんですよね。先輩や上司の話から出てくることもありますし、なぜか大事なプロジェクトでは必ずその人が入っている等で判断すると思いますが、優秀な方は黙っていても自ずとその評判が広まるものです。

会社の評価制度がしっかり整っているところはほとんどないので、それに対して不満を持っている方も多いと思いますが、正直優秀な方はどんな評価制度であっても評価されているんです。どんな環境であってもそれに対して不満を言うことなく、しっかり成果を上げるんです。

そのような優秀な方の意見であれば、真っ当な会社はしっかり意見を聞きますよ。

大抵、キャリアパスについてゴタゴタ言っている人は、社内の評価が低い人ですよ。だからこそ会社も聞いてくれない。

そんなの当たり前のことです。

キャリアはあくまで自分で切り開いて掴む、それが出来ないのであれば今の場所で結果を出す、その姿勢が根底にないと、ちょっと苦しいなーっと思っちゃいます。

世界トップの企業もキャリアパスには一切触れない

日本的な考えでは、
会社が社員を育成してキャリアの面倒を見る
みたいな考えが根底にあると思いますが、世界のトップはそのような考えとは一線を画します。

例えばAppleは、キャリアはあくまで個人が考えるべきもので、会社が考えるべきではないという考えです。
従来のキャリアは、会社がキャリアパスを用意し、研修や面談するフローが一般的だったものの、それをやることで社員の自主性を損ない、社内の活性化を止めることになる
とも述べています。

またGoogleも同じ考えで、社員が自らやりたいことを外に発信し、仮にやりたいことがあれば自ら仕事を取りに行くことを推奨しています。
つまり、待っていても誰もあなたの希望の仕事は用意しませんよということ。

同じくNetflixもキャリア開発を会社で用意することは無いと明言しており、世界トップの企業は総じて同じ考えに収束していくのかなと思っています。

ちなみに、面白い研究データがあるのですが、従来の考えでは優秀な社員とそうではない社員は正規分布に従うと考えられていました。
トップ層が2割、ミドル層が6割、ボトム層が2割というのは聞いたことありますよね。

ただGoogleの研究では、社員の評価は正規分布に従わず、べき分布に従うとのこと。

要は優秀な社員は普通の社員よりも極端に良い成果を出し、普通と思われている方は平均より下回るとの意味ですね。

これって恐ろしい結果ですが、肌感覚的にはすごく分かるんです。並のエンジニア10名採用するより、超優秀エンジニア1名採用したほうが全体としては成果が上がりますよ。

平均年収1,000万円を超える企業はたくさんありますが、普通の評価の方に1,000万円払うより、ハイパフォーマーに1億円提示し、他は500万円ぐらいにしたほうが全体の成果としては上がるような気がしています。

どこかこのような思い切った報酬制度にしてくれないかなと期待しています。

ハイパフォーマーには思いっきり高い報酬を提示し、自由を与える。何か要望があれば可能な限り聞いて会社の利益に貢献してもらいつつ、本人のキャリアを尊重する。

一方ローパフォーマーにはそれなりの改善機会は設けるものの、それなりの対応で終わらす。

これが至ってシンプルで良いと思うんですけどね。

誰もが納得する人事・報酬制度を構築することは難しいので、ハイパフォーマーには思いっきり贔屓するという核だけブレなければ、会社の業績はそれなりに上向くのではないのかなと思っています。

ちなみに!今回の内容はあくまで私個人の意見なので、その点ご理解いただければ幸いです。

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